キャリアガイド|大豆を仕事にする

大豆について学んだ知識は、料理教室や食育だけでなく、レシピ開発、商品開発、飲食店への提案、地域での活動など、さまざまな仕事に生かすことができます。
すでに料理、農業、教育、商品企画などの経験がある方は、そこに大豆の知識を加えることで、新しい仕事をつくることもできます。
一方で、知識や資格を持っているだけで、仕事になるわけではありません。誰を対象にするのか、何を提供するのか、いくらで提供するのか、どのように継続するのかまで考える必要があります。
このキャリアガイドでは、大豆を生かした仕事の種類、これまでの経験を仕事につなげる方法、収益化や事業化の考え方などを、実際の経験も交えながら紹介していきます。
興味のあることから、大豆の仕事を考える
大豆を仕事にするといっても、その形は一つではありません。
料理を教えることに関心がある方もいれば、レシピやメニューを考えることが好きな方もいます。惣菜や加工食品として販売したい方もいれば、商品開発や地域企画、学校や自治体への提案に興味がある方もいるでしょう。
このページでは、大豆の仕事の入口を、教える・つくる・売る・企画・提案するという4つの方向から整理しています。

教える
大豆の知識や魅力を人に伝える仕事です。自宅での教室、小さな体験会、親子向け講座、学校での食育など、活動の形はさまざまです。
つくる
大豆を使った料理や食べ方を形にする仕事です。食材としての大豆を理解していることが、新しい料理づくりにつながります。
売る
大豆を使った商品を実際に販売する仕事です。商品として届けることも、大豆を仕事にする一つの方法です。
企画・提案する
大豆の知識を生かして新しい企画を形にする仕事です。企画、商品開発、提案など、活動の広がりが大きい分野でもあります。
どの入口から始めるとしても、大切なのは「自分は何に興味があるか」を知ることです。
人に教えること、料理や商品を考えること、地域で企画を行うことなど、自分が関心を持てる分野から考えてみると、仕事の方向を見つけやすくなります。
収益化を目指し、継続事業へ
好きなことや得意なことをきっかけに、仕事を始める人は少なくありません。
料理が好きで料理教室を始める。味噌づくりが好きで人に教える。地域の大豆をもっと知ってもらうために体験会を開く。こうした興味や経験は、仕事を始める大切なきっかけになります。
一方で、好きなことを「仕事」として続けるには、趣味として活動するときとは違った視点が必要です。
料理教室を例に考えてみると
料理教室では、材料費と会場費を基準に参加費を決めてしまうことがあります。
しかし実際には、レシピを考える時間、試作、買い出し、資料づくり、募集、参加者とのやり取り、当日の準備や片付けなど、教室を開催している時間以外にも多くの仕事があります。
参加者が集まっていても、これらの時間や経費を含めて考えると、十分な収益が残っていないこともあります。
- 誰に届けるか
子育て世代、親子、料理初心者、地域住民、企業など、対象によって内容も価格も変わります。 - 何を提供するか
単発の料理教室なのか、連続講座なのか、体験と学びを組み合わせるのかを考えます。 - いくらで提案するのか
材料費だけでなく、会場費、準備時間、試作、資料、交通費、自分の知識や技術への対価も含めて考えます。 - 一度で終わらせない方法を考える
次回講座、季節講座、年間プログラムなど、継続して参加してもらえる形を検討します。 - 次の仕事につなげる
教室で得た実績を、学校、地域団体、自治体、企業などへの提案につなげることもできます。
趣味として楽しむ
好きな内容を、無理のない範囲で開催する。
収益を目的にしなくても、それ自体に十分な価値があります。
仕事として続ける
必要な経費と作業時間を把握し、適正な価格を設定する。
継続して依頼や売上が生まれる仕組みまで考えます。
同じ知識や経験でも、誰に何を提供し、どのように仕事を組み立てるかによって、事業の形は変わります。仕事として続けていくのであれば、自分の活動に合った収益の仕組みをつくることが必要です。
大豆の仕事、実例紹介
大豆に関わる仕事には、料理を教える、商品をつくる、飲食店に提案する、地域で企画を行うなど、さまざまな形があります。
日本大豆文化協会の代表は、大豆ミート専門惣菜店の運営を通して300以上のレシピを蓄積し、その経験を料理教室、レシピ・商品開発、飲食店や食品メーカーへの提案などに生かしてきました。
キャリアガイドでは、こうした実践経験ももとに、大豆を仕事にするさまざまな方法を紹介していきます。
仕事づくりを、一緒に考えます
資格を取得しただけで、仕事が生まれるわけではありません。
何を仕事にするのか、誰に届けるのか、どのような内容で、いくらで提供するのか。一人ひとりの興味や経験によって、考えることは変わります。
日本大豆文化協会では、本人の強みや希望を聞きながら、仕事の形を一緒に考えていきます。
これまでの経験や得意なことから、仕事に生かせるものを整理します。
料理、食育、商品、地域活動など、自分に合った分野を考えます。
誰を対象に、何を伝えるのか。内容や開催方法を組み立てます。
提供する内容や方法を整理し、実際に届けられる形にしていきます。
経費や準備時間も含め、継続できる価格を一緒に考えます。
活動やサービスの内容が伝わる名前や見せ方を考えます。
誰に何を伝えるかを整理し、活動を知ってもらう方法を考えます。
学校、自治体、企業、地域団体などへの提案方法を考えます。
実際にやってみた結果を振り返り、次の活動につなげます。
大豆の専門性を、体系的に学びたい方へ
日本大豆文化協会では、講師を目指す方を対象に、大豆について体系的に学ぶ認定講師養成講座を行います。
扱うのは、大豆料理だけではありません。
大豆の栽培、味噌や豆腐などの加工、地域に残る大豆の食文化、食育、現代の大豆食品など、大豆を種から食卓まで幅広く学びます。
大豆について身につけた知識を、自分の仕事やこれまでの経験に生かしたい方は、認定講師養成についてもご覧ください。



